基本情報
遺跡名称 | セネガンビアのストーン・サークル群 |
遺跡名称(英語) | Stone Circles of Senegambia |
国名 | ガンビア |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (i)(iii) |
世界遺産登録年 | 2006年 |
資産面積 | 9.85ha |
世界遺産「セネガンビアのストーン・サークル群」の登録理由や特徴について
「ストーンサークルズ・オブ・セネガンビア」は、セネガルとガンビアにまたがる地域に存在する、ユネスコの世界遺産に登録された遺跡群です。この遺跡は、ガンビア川沿いにおよそ350キロメートルの帯状に広がる、1,000以上のモニュメントから構成された4つの大きなストーンサークルのグループで形成されています。具体的には、シネ・ンガイェーヌ、ワナール、ワッス、ケルバッチの4つの群があり、合計93のストーンサークルと、多数のトゥムリ(古墳)が含まれています。
考古学的調査により、一部のトゥムリからは紀元前3世紀から紀元後16世紀にかけての遺物が発見されており、これらの遺構は1500年以上にわたる長い歴史を物語っています。これらのストーンサークルは、後期の岩石の柱で作られており、そこにある埋葬丘と共に広大な聖なる景観を形成しており、かつて存在した繁栄した組織的な社会の証拠とされています。
ストーンサークルズ・オブ・セネガンビアは、この地域の人々が宗教的・文化的に重要な意味を持たせた、巧みに造られた石のサークル群を有しており、当時の人々の共同体意識や信仰のあり方を示しています。これらのモニュメントは、単なる埋葬のための施設にとどまらず、人々の生活や社会構造、さらにはその精神文化を理解するための重要な手がかりとなります。
遺跡群は、時代と共に歴史が築かれ、また多様な文化が交わる場所でもありました。ガンビア川は、この地域での交易や交通の要所となり、地域社会の発展にも寄与してきました。しかし、政治的な変動や経済的な変化によって、それらの文化遺産がどのような影響を受けてきたのかを探ることもまた、遺跡の持つ魅力の一部です。ストーンサークルズ・オブ・セネガンビアは、単なる石の円の集まりではなく、そこに生きた人々の歴史と文化を今に伝える貴重な遺産です。
「セネガンビアのストーン・サークル群」はどこにある?