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ホヤ・デ・セレンの古代遺跡

南アメリカ / エルサルバドル / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 ホヤ・デ・セレンの古代遺跡
遺跡名称(英語) Joya de Cerén Archaeological Site
国名 エルサルバドル
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (iii)(iv)
世界遺産登録年 1993年
資産面積 3200ha

世界遺産「ホヤ・デ・セレンの古代遺跡」の登録理由や特徴について

ホヤ・デ・セレン(Joya de Cerén)は、エルサルバドルに位置する先コロンブス期の農業共同体であり、約600年頃にラグナ・カルデラ火山の噴火によって埋もれてしまいました。この遺跡は、イタリアのポンペイやヘルクラネウムのように、火山の灰に隠されていたため、非常に良好な状態で保存されています。これにより、当時の中央アメリカの人々の日常生活や農業活動についての貴重な洞察を提供しています。

ホヤ・デ・セレンは、1993年にユネスコの世界遺産に登録され、その重要性が国際的に認識されることとなりました。農業の中心地であったこの地域は、カルデラ火山の上に広がる肥沃な土地を利用して、さまざまな作物を栽培していました。出土した遺物や建物の構造から、当時の社会構造や宗教的信念、日常生活の様子が窺えます。

特に注目すべきは、住居や作業場、さらには祭祀のための空間などが明確に残されている点です。これらの遺構は、古代の人々がどのように土地を利用し、また互いに協力し合って生活していたのかを示す重要な証拠です。また、農業の技術や作物の栽培に関する知識がどのように発展していったのかを学ぶ手がかりも提供してくれます。

ホヤ・デ・セレンの遺跡では、米やトウモロコシといった重要な作物の栽培が行われていたことが確認されており、これにより、当時の人々がどのように食料を確保し、生活を営んでいたのかを知ることができます。また、火山噴火による突然の災害が、彼らにどのような影響を及ぼしたのかを考える上でも貴重な資料となっています。

この遺跡を訪れることは、単なる観光目的だけでなく、古代の人々との繋がりを感じ、彼らの暮らしに思いを馳せる貴重な経験です。ホヤ・デ・セレンは、自然災害の影響や人間の生活の営みを学ぶ上で、とても重要な場所であり、歴史の探求者にとって必見のスポットです。その保存状態の良さと歴史的価値から、訪問者はこのユネスコ世界遺産の重要性を肌で感じることができるでしょう。

「ホヤ・デ・セレンの古代遺跡」はどこにある?

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