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イスチグアラスト/タランパジャ自然公園群

南アメリカ / アルゼンチン / 自然遺産

基本情報

遺跡名称 イスチグアラスト/タランパジャ自然公園群
遺跡名称(英語) Ischigualasto / Talampaya Natural Parks
国名 アルゼンチン
登録区分 自然遺産  
登録基準(登録基準とは) (viii)
世界遺産登録年 2000年
資産面積 275369ha

世界遺産「イスチグアラスト/タランパジャ自然公園群」の登録理由や特徴について

イスキグアラスト・タランパヤ自然公園は、アルゼンチンの中央部に位置するシエラ・パンペアナス山脈の西の砂漠地帯に広がる連続した2つの公園であり、面積はおよそ275,300ヘクタールに及びます。この地域は、約2億4500万年前から2億800万年前までの三畳紀に生息していた生物の化石が豊富に発見されており、地球の陸生化石記録の中で最も完全なものの一つです。

公園内には6つの地質層が存在し、哺乳類、恐竜、植物の先祖の化石が多様に見つかっています。これらの化石は、脊椎動物の進化と、三畳紀の古環境の性質を示す重要な証拠となっており、古生物学や地質学の研究にとって非常に貴重な情報源です。特に、この地域の三畳紀の化石記録は、動物の進化の過程を理解する上で重要な手がかりを提供しており、古代の生態系の構造や機能を知るための鍵となっています。

さらに、イスキグアラスト・タランパヤ自然公園には、特異な地形や風景も見られます。岩が風化したことによって形成された奇岩や、色とりどりの層が重なる崖は、その独自の美しさとともに訪れる人々を魅了しています。特に「月の谷」と呼ばれるエリアでは、月面のような風景が広がり、訪問者に不思議な体験を提供しています。

この地域は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、科学的研究と観光の両方のための重要な拠点です。訪れる人々は、化石発掘の現場を見学したり、ガイド付きのツアーに参加することができ、三畳紀の生物の実態を学ぶと同時に、自然の美しさを楽しむことができます。また、環境保護活動も盛んに行われており、貴重な自然遺産を次世代に引き継ぐための努力が続けられています。

イスキグアラスト・タランパヤ自然公園は、地球の歴史を知るための一端を担い、かつ自然の雄大さを感じることができる特別な場所です。古代の生物たちの足跡を辿りながら、同時に自然と歴史の知識を深めることができるこの公園は、訪問者にとってかけがえのない体験となるでしょう。

「イスチグアラスト/タランパジャ自然公園群」はどこにある?