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モザンビークのマンゴー・マンゴスチン・グアバ生産量推移(1961年~2023年)

国際連合食糧農業機関(FAO)が2024年7月に更新したデータによると、モザンビークのマンゴー・マンゴスチン・グアバの生産量は年ごとに大きく変動しており、特に1970年代後半から1990年代、そして2000年以降、不安定な動向を示しています。近年(2020年から2023年)の生産量は28,000トン台で推移していますが、全体的に見れば1960年代との比較で減少しています。

年度 生産量(トン) 増減率
2023年 27,829
-3.64% ↓
2022年 28,879
0.24% ↑
2021年 28,810
0.24% ↑
2020年 28,740
1.39% ↑
2019年 28,347
1.08% ↑
2018年 28,043
0.14% ↑
2017年 28,005
-0.42% ↓
2016年 28,123
-1.81% ↓
2015年 28,642
1.98% ↑
2014年 28,085
-1.46% ↓
2013年 28,500
-6.56% ↓
2012年 30,500
5.17% ↑
2011年 29,000
1.75% ↑
2010年 28,500
1.79% ↑
2009年 28,000
12% ↑
2008年 25,000
2.04% ↑
2007年 24,500
-5.77% ↓
2006年 26,000
4% ↑
2005年 25,000
2.04% ↑
2004年 24,500
-9.26% ↓
2003年 27,000
-10.3% ↓
2002年 30,100
0.33% ↑
2001年 30,000
25% ↑
2000年 24,000
-33.33% ↓
1999年 36,000
2.86% ↑
1998年 35,000
2.94% ↑
1997年 34,000
3.03% ↑
1996年 33,000
10% ↑
1995年 30,000
7.14% ↑
1994年 28,000
-6.67% ↓
1993年 30,000
20% ↑
1992年 25,000
-21.88% ↓
1991年 32,000
-5.88% ↓
1990年 34,000
3.03% ↑
1989年 33,000
3.13% ↑
1988年 32,000 -
1987年 32,000 -
1986年 32,000
6.67% ↑
1985年 30,000 -
1984年 30,000 -
1983年 30,000 -
1982年 30,000 -
1981年 30,000 -
1980年 30,000 -
1979年 30,000 -
1978年 30,000 -
1977年 30,000 -
1976年 30,000 -
1975年 30,000
-14.29% ↓
1974年 35,000 -
1973年 35,000 -
1972年 35,000 -
1971年 35,000 -
1970年 35,000
2.94% ↑
1969年 34,000 -
1968年 34,000 -
1967年 34,000
3.03% ↑
1966年 33,000 -
1965年 33,000 -
1964年 33,000
3.13% ↑
1963年 32,000 -
1962年 32,000 -
1961年 32,000 -

モザンビークのマンゴー・マンゴスチン・グアバの生産量データは、長期的なトレンドを洞察するための手掛かりとして活用できます。このデータに基づくと、1960年代から1970年代初頭にかけて生産量は持続的に増加し、35,000トンに達しました。しかし、1975年以降、急激な減少が観察され、1980年代まで30,000トンを下回る状況が続きました。この時期には、モザンビークが独立を果たし、それに伴う社会的不安や紛争、農業インフラの崩壊が生産に悪影響を及ぼしたと考えられます。

1990年代以降のデータを見ると、生産量は依然として不安定ですが、30,000トンを超える年もある一方で、特定の年では急激な落ち込みを見せています。特に1992年や2000年に見られるような大幅な減少は、同時期にアフリカ南部で影響を及ぼした旱魃や気候変動、また農業政策の混乱などによるものと推測されます。

近年(2020年から2023年)の数値では、28,000トン台で比較的安定しているものの、生産量の水準は1960年代に比べて依然低い状況にあります。この現象は、地力低下や農地の利用効率の低下、農業技術の未発展などの要因が複雑に絡み合っている可能性があります。さらに、新型コロナウイルス感染症拡大による2020年以降の農業供給網(サプライチェーン)の混乱が、農産物の生産と輸送に悪影響を及ぼした可能性も見逃せません。

国際的な比較を行うと、同じようにマンゴーやグアバなどを生産しているインドや中国、アメリカといった他国との間には大きな格差があります。例えば、インドでは年間数千万トンものマンゴーが生産されており、先端的な農業技術や支援政策、輸出インフラがその成功を支えています。一方で、モザンビークでは農業機械化率の低さや気候に対応した栽培技術の不足が、生産性を制約している重要な要因と考えられます。

また、モザンビークはサイクロンなどの自然災害の影響を受けやすい地理的条件にあり、気候変動が今後の生産量にさらなるリスクをもたらす可能性があります。この点において、灌漑システムの確立や気候変動に強い作物の導入、また農業分野での気候リスク管理政策が優先的課題となるでしょう。

将来的な提言としては、まず農業技術の近代化が重要です。たとえば、気候に適応した栽培技術の普及や灌漑施設の整備、農業機械の導入を通じて、農業の効率化を図るべきです。また、農家への教育支援プログラムや補助金制度を導入することによって、小規模農家が新しい技術を導入しやすい環境を整えることが求められます。さらに、地域間協力を通じた農産物の市場開拓と輸出ルートの整備も、経済的利益を拡大しつつ持続可能な農業生産を促進する鍵となるでしょう。

このデータは、モザンビークの農業政策や国際協力の重要性を明確に示している一方で、適切な対応策が取られなければ、生産量のさらなる低下や農業人口の流出といった将来的な課題も懸念されます。国際機関や政府はこれを機に、農業の構造改革と持続可能な成長戦略を重点的に計画・実行していくべきです。