国際連合食糧農業機関(FAO)が発表した最新のデータによると、グアテマラのマンゴー、マンゴスチン、グアバの年間生産量は、1993年の87,170トンから2023年には185,845トンへと大幅に増加しました。この30年間の間では、生産量に増減があるものの、長期的には上昇傾向が見られます。ただし、一部の年には大きな減少が確認されており、特定の外的要因が影響している可能性が指摘されます。特に2020年以降の増加傾向は顕著であり、今後の持続可能な生産体制の構築が課題です。
グアテマラのマンゴー・マンゴスチン・グアバ生産量推移(1961年~2023年)
年度 | 生産量(トン) | 増減率 |
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2023年 | 185,845 |
46.18% ↑
|
2022年 | 127,137 |
-27.69% ↓
|
2021年 | 175,815 |
-3.76% ↓
|
2020年 | 182,685 |
18.91% ↑
|
2019年 | 153,639 |
10.1% ↑
|
2018年 | 139,545 |
10.59% ↑
|
2017年 | 126,180 |
1.4% ↑
|
2016年 | 124,439 |
-1.74% ↓
|
2015年 | 126,643 |
-0.64% ↓
|
2014年 | 127,459 |
10.25% ↑
|
2013年 | 115,607 |
1.86% ↑
|
2012年 | 113,493 |
-2.39% ↓
|
2011年 | 116,274 |
5.69% ↑
|
2010年 | 110,019 |
-5.59% ↓
|
2009年 | 116,537 |
3.11% ↑
|
2008年 | 113,022 |
2.21% ↑
|
2007年 | 110,577 |
5.18% ↑
|
2006年 | 105,130 |
14.4% ↑
|
2005年 | 91,897 |
-1.62% ↓
|
2004年 | 93,413 |
3.94% ↑
|
2003年 | 89,875 |
-10.88% ↓
|
2002年 | 100,847 |
21.53% ↑
|
2001年 | 82,980 |
-53.75% ↓
|
2000年 | 179,400 |
1.96% ↑
|
1999年 | 175,950 |
0.66% ↑
|
1998年 | 174,800 |
2.7% ↑
|
1997年 | 170,200 |
1.37% ↑
|
1996年 | 167,900 |
3.69% ↑
|
1995年 | 161,920 |
38.58% ↑
|
1994年 | 116,840 |
34.04% ↑
|
1993年 | 87,170 | - |
グアテマラは熱帯果実の生産で重要な位置を占める国であり、特にマンゴー、マンゴスチン、グアバといった果物は国内経済にも寄与しています。最新のデータから見ると、生産量は1990年代に急速に増加し、それが2000年まで続きました。この背景には、農業技術の向上や、世界的な熱帯果実の需要増加があると考えられます。しかしながら、2001年には生産量が82,980トンに急減し、1999年のピークと比べて約53%の減少が見られました。この変動には、気候変動による天気の不安定化や、地政学的リスク、農業資金やインフラの不足などが関係していると推察されます。
2002年から2009年にかけては徐々に回復しましたが、その後2010年代には生産量が100,000トン前後で停滞する時期が見られました。この時期の停滞には、農地の管理不足やグローバル市場価格の影響、そして輸送・貯蔵インフラの遅れが挙げられる可能性があります。一方、2018年以降は生産量が着実に増加しており、特に2020年から2023年にかけては急激な上昇が見られます。この増加は、おそらく新たな品種の導入や栽培技術の向上、また輸出市場での需要拡大が要因と考えられます。
2020年以降の新型コロナウイルスのパンデミックは、輸出入に影響を与えた一方で、国内市場の安定化や特定の農業形態への補助金政策が生産を後押しした可能性があります。しかし2022年に127,137トンまで減少したことは興味深い点であり、この年の減少要因は異常気象や輸出市場の一時的な縮小が影響した可能性があります。それにもかかわらず、2023年には185,845トンと最高値を記録しており、非常に力強い回復が見られます。
他国と比較すると、例えばインドではマンゴーの生産が世界トップクラスであり、年間2,000万トン以上に達しています。一方、アメリカやメキシコなど近隣諸国もグローバル市場で競争力を持つマンゴー生産国として位置づけられています。グアテマラはこれらの国々に比べると規模では劣るものの、南北アメリカ市場への輸出で一定の競争力を維持しており、高品質な果実を生産することが評価されています。
今後の課題として、まず重要なのは気候変動への対応です。異常気象は農業生産に大きな影響を与えるため、灌漑(かんがい)施設や気温変動に耐性のある品種の研究開発を進めていく必要があります。また、収穫後の輸送や保存技術の向上も急務です。これにより、輸出市場での競争力を高めて安定した収益を確保できます。さらに、地域の農民への教育や資金提供を強化し、災害時における迅速な対応策を導入することも重要です。
結論として、グアテマラのマンゴー、マンゴスチン、グアバの生産推移データは、これらの果実が国内経済のみならず、地域全体における農業の発展に寄与していることを示しています。同時に、気候変動や市場変動のリスクに対応するために、技術的および政策的な取り組みが必要です。特に、国際協力を通じて輸出市場の開拓と国内農業の強化を図ることが、持続可能な成長の鍵となるでしょう。