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ガンビアのマンゴー・マンゴスチン・グアバ生産量推移(1961年~2023年)

Food and Agriculture Organization(国際連合食糧農業機関)が2024年7月に更新した最新データによると、ガンビアのマンゴー・マンゴスチン・グアバの生産量は1986年の100トンから2023年には1,449トンに増加しています。特に2000年代中盤以降、生産量は安定して増加基調をたどっていますが、2018年以降はゆるやかな成長にとどまっています。

年度 生産量(トン) 増減率
2023年 1,449
0.25% ↑
2022年 1,445
-0.56% ↓
2021年 1,453
0.36% ↑
2020年 1,448
0.96% ↑
2019年 1,434
-2.93% ↓
2018年 1,477
3.17% ↑
2017年 1,432
2.81% ↑
2016年 1,393
-3.49% ↓
2015年 1,443
3.97% ↑
2014年 1,388
3.04% ↑
2013年 1,347
3.63% ↑
2012年 1,300 -
2011年 1,300
8.42% ↑
2010年 1,199
-0.08% ↓
2009年 1,200
3.45% ↑
2008年 1,160
10.48% ↑
2007年 1,050
16.67% ↑
2006年 900
16.88% ↑
2005年 770
13.24% ↑
2004年 680
-1.92% ↓
2003年 693
23.8% ↑
2002年 560
1.08% ↑
2001年 554
-11.92% ↓
2000年 629
-13.24% ↓
1999年 725
15.02% ↑
1998年 630
3.04% ↑
1997年 612
-15.04% ↓
1996年 720
217.18% ↑
1995年 227
-45.4% ↓
1994年 416
-16.85% ↓
1993年 500
15.9% ↑
1992年 431
-8.21% ↓
1991年 470
88% ↑
1990年 250
47.06% ↑
1989年 170
54.55% ↑
1988年 110
-50% ↓
1987年 220
120% ↑
1986年 100 -

マンゴー、マンゴスチン、グアバは熱帯・亜熱帯地域で多く栽培される果物であり、ガンビアでは農業の中でも重要な部門を担っています。提供されたデータを見ると、1986年から2000年にかけては、生産量が劇的に増加した後に変動が見られるものの、2000年を超えてからはしだいに安定し、2005年以降はほぼ毎年成長を記録しています。2023年には1,449トンとなり、この37年間で実に14倍以上の増加を示しています。

特に1986年から2000年代前半までの間、生産量の変動が大きい点が際立っています。この変動には、気候条件や農業技術の普及度の違い、また他の作物との競合の影響などがある可能性が考えられます。一方で、2005年以降は、経済構造の安定や農村地域での生産支援プログラム、農業技術の導入の進展が安定化に寄与したと考えられます。また、ガンビアのような農業国においては、この3種類の果物が国内消費以上に輸出の収益確保や農村地域の生計向上という複数の目的を果たしている点にも注目すべきです。

しかしながら、2018年以降のデータからは、生産量の伸び率が鈍化していることが確認されます。これは気候変動による降水量不足や気温の変動が作物の収量に影響を与えていることが要因として考えられます。また、サプライチェーンの脆弱性や農業技術教育の不足、インフラの未整備なども課題となっています。この時期において、新型コロナウイルスによる労働力不足や物資輸送の制約も間接的に影響を及ぼしている可能性もあります。

こうした現状を踏まえ、今後ガンビアがマンゴー・マンゴスチン・グアバの生産をより一層発展させるためには、具体的な政策や対策が必要です。一つは、気候変動への対応策としての灌漑設備の導入や耐久性のある農作物品種の開発です。さらに、生産だけでなく流通や輸出体制を強化するためのインフラ整備が急務です。たとえば、農産物の集荷センターの設置や輸送インフラの拡大が提案されます。また、近隣国との地域協力を積極的に進め、農産物市場の広域的な統合を目指すことも効果的です。

地政学的な観点から見ると、西アフリカ全体の経済・政治的安定がガンビア農業の発展には不可欠です。紛争や貿易協定の不確実性が生産や輸出に悪影響を及ぼすリスクを抱えています。これらの問題に取り組むため、国際機関や近隣諸国との協調的な関係作りが一層重要になります。

全体を通じてガンビアのマンゴー・マンゴスチン・グアバの生産は大きな成長を遂げてきましたが、気候変動やインフラの整備不足といった課題を克服することで、より持続可能で収益性の高い農業モデルを追求することが求められています。このためには公的支援だけでなく、民間セクターや国際機関との連携がカギとなります。