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エクアドルのマンゴー・マンゴスチン・グアバ生産量推移(1961年~2023年)

国際連合食糧農業機関(FAO)の最新データによれば、エクアドルにおけるマンゴー、マンゴスチン、グアバの生産量は1961年以降大幅な推移を見せています。特に2000年代以降、生産量は急増し、2008年には過去最高の205,000トンを記録しました。しかし、その後は安定せず、2023年には再び78,361トンまで減少しています。このような変動は自然環境や経済、政策など多様な要因が影響していると考えられます。

年度 生産量(トン) 増減率
2023年 78,361
-41.99% ↓
2022年 135,091
8.8% ↑
2021年 124,167
54.39% ↑
2020年 80,422
-23.83% ↓
2019年 105,585
16.39% ↑
2018年 90,718
29.3% ↑
2017年 70,160
-14.69% ↓
2016年 82,246
36.77% ↑
2015年 60,133
-64.65% ↓
2014年 170,109
-2.44% ↓
2013年 174,359
1.1% ↑
2012年 172,464
-2.19% ↓
2011年 176,333
-3.13% ↓
2010年 182,024
-11.21% ↓
2009年 205,000
1.81% ↑
2008年 201,354
28.25% ↑
2007年 157,000
1.29% ↑
2006年 155,000
33.04% ↑
2005年 116,510
-6.15% ↓
2004年 124,145
39.61% ↑
2003年 88,924
-11.88% ↓
2002年 100,911
13.48% ↑
2001年 88,924
39.46% ↑
2000年 63,763
-32.74% ↓
1999年 94,802
38.01% ↑
1998年 68,693
2226.21% ↑
1997年 2,953
-94.55% ↓
1996年 54,163
76.32% ↑
1995年 30,718
7.16% ↑
1994年 28,666
22.7% ↑
1993年 23,363
356.49% ↑
1992年 5,118
-21.06% ↓
1991年 6,483
-73.58% ↓
1990年 24,536
-31.4% ↓
1989年 35,768
2.54% ↑
1988年 34,881
17.67% ↑
1987年 29,644
-4.14% ↓
1986年 30,924
15.09% ↑
1985年 26,869
32.9% ↑
1984年 20,218
0.43% ↑
1983年 20,132
-10.09% ↓
1982年 22,391
-8.62% ↓
1981年 24,503
-4.75% ↓
1980年 25,724
-0.43% ↓
1979年 25,836
-1.4% ↓
1978年 26,202
20.13% ↑
1977年 21,812
-37.68% ↓
1976年 35,000
40% ↑
1975年 25,000
-12.69% ↓
1974年 28,632
209.87% ↑
1973年 9,240
37.6% ↑
1972年 6,715
-21.08% ↓
1971年 8,509
-17.68% ↓
1970年 10,336
-13.92% ↓
1969年 12,007
-1.57% ↓
1968年 12,199
-22.4% ↓
1967年 15,721
-20.89% ↓
1966年 19,872
-2.69% ↓
1965年 20,421
46.01% ↑
1964年 13,986
-6.1% ↓
1963年 14,895
-16.45% ↓
1962年 17,827
18.85% ↑
1961年 15,000 -

マンゴー、マンゴスチン、グアバは、熱帯地域で主に生産される果物であり、エクアドルにとって国内消費だけでなく、輸出面でも重要な農産物です。このデータが示している通り、生産量には大きな不規則性があり、特に1970年代から1980年代にかけてやや低迷しました。その後、1990年代を通じて回復が見られ、1998年から2009年にかけては急速に生産量が増加しました。2008年の205,000トンという記録的な生産量は、エクアドルの農業政策の成功や輸出需要の増加、気候条件の好条件が影響していると推測されます。

2008年以降の生産量には一時的な変動も見られ、特に2015年には60,133トンという急激な減少が発生しています。この減少はエルニーニョ現象などの気象不順、そして農業インフラの課題が関連している可能性があります。その後、2019年に105,585トンまで回復しましたが、2023年には再び78,361トンと低水準となり、安定的な増加傾向が見られない状況です。

エクアドルは熱帯性気候を最大限に活用し、この地域の農産物を生産していますが、生産不安定の背景にはいくつかの根本的な課題が潜んでいます。まず、エクアドルを含む多くの熱帯地域では、気候変動による天候の不安定性や洪水、干ばつなどが生産に大きな影響を与えています。特に近年増加傾向にある異常気象は、収穫に直接的な打撃を与えるだけでなく、農地の資源枯渇をも引き起こしています。

また、エクアドル国内の農業技術やインフラ整備、物流体制の課題も影響を及ぼしています。多くの農家が近代技術を導入することができず、その結果、天候や病害虫による被害を和らげることが難しい状況が続いています。さらに、日本やアメリカ、中国といった輸入国が農産品の品質基準を高度化していることも、エクアドルの輸出農業に新たなプレッシャーを与えている可能性があります。

安定した生産を実現するためには、いくつかの具体的な対策が必要です。一つの方策として、気候変動への適応を意識した農業技術開発が挙げられます。たとえば、高湿度や高温に適した品種の開発や、災害に強い農業インフラの構築が急務です。また、農家に対する技術支援や教育を拡充し、持続可能な農法を促進することが重要です。これに加えて、地域間協力を強化し、近隣国との共同輸出プログラムや気候変動対策パートナーシップを形成することも効果的でしょう。

さらに、国際社会としては、エクアドルの農業を支援するための金融的な助成金や技術移転を実施することが求められます。特に国際連合や世界銀行などの機関が、灌漑施設の設置や気候モデルに基づく防災計画に資金を提供すれば、エクアドルのみならず、多くの開発途上国が恩恵を受けることができます。

総じて、生産量の不安定さは、エクアドルにとって課題であると同時に、今後の発展のための可能性を秘めています。効果的な政策と技術資源の活用が行われれば、エクアドルはこの重要な農産物セクターをさらに発展させ、国際市場において競争力を持つ生産基盤を築くことができるでしょう。