マルティニーク

Martinique

「マルティニーク」基本情報

正式名称	マルティニーク
英語名	Martinique
首都	フォール＝ド＝フランス（Fort-de-France）
公用語	フランス語
地域	南アメリカ /カリブ海
通貨	ユーロ（€）
総人口	34万人
平均年齢	48.788歳
面積	1,060 ㎢
人口密度	326.417人/㎢

「マルティニーク」直近20年間人口推移

「マルティニーク」の年齢層別人口

「マルティニーク」人口統計情報

総人口	34万人
男性人口	15万人
女性人口	18万人
人口変化	-2,851人
人口増加率	-0.824%	-
出生数	3,728人
平均出産年齢	31.442歳
平均寿命	82.565歳
男性平均寿命	79.254歳
女性平均寿命	85.618歳
総死亡者数	3,502人
純移民数	-3,078人

マルティニークの豆知識？

マルティニークは亜熱帯の気候と肥沃な火山土壌のおかげで色鮮やかな花々が一年中咲き誇り、「花の島（L’Île aux Fleurs）」の愛称で親しまれています。

マルティニークはフランスの海外県ですが、長い歴史の中で独自に発展したクレオール語も広く使われています。フランス語とクレオール語のバイリンガル社会といえます。

モン・プレー山はマルティニークの北部にある標高約1,397mの活火山で、1902年の大噴火ではセント・ピエールの街を壊滅させ、約3万人が犠牲になりました。

サトウキビの搾汁から直接つくる「アグリコール・ラム」はフレッシュな風味が特徴で、フランスのAOC（原産地呼称保護）指定も受けているため、世界的に高い評価を得ています。

コロンボはインド系移民の影響でできあがったカレー風味の煮込み料理で、鶏肉や豚肉、魚などさまざまな食材が使われ、スパイスとココナッツミルクでコクを出すのが特徴です。

毎年2月頃に行われるカーニバルでは、色鮮やかな衣装をまとったパレードやクレオール音楽の演奏が街を熱気で包み、島全体がお祭りムードに沸き立ちます。

ゴーギャンは1887年に一時期マルティニークに滞在し、島の自然や人々の生活をモチーフに多くの作品を描きました。独特の色彩感覚はこの滞在でさらに磨かれたとされています。

カリブ海特有の透き通った海とサンゴ礁に恵まれ、シュノーケリングやダイビングで多彩な熱帯魚や海洋生物を間近に観察できるのが大きな魅力です。

フォール・ド・フランスはマルティニーク最大の都市で、フランス様式の建築物や活気ある市場、海沿いの美しい景色が楽しめる文化と経済の中心地です。

マルティニークにはヨーロッパ人到来以前、カリブ系先住民（カリブ族）が暮らしていました。島の名の由来も先住民の言葉から来ており、その文化は今でも一部に受け継がれています。

サトウキビの風味が活きたラム酒や、地元産のスパイス、トロピカルフルーツを使ったジャム・ソースなどが人気で、マダラスカーフなどクレオール文化を感じる雑貨も好評です。

モーターボートやヨットセーリング、パドルボードなど多彩な海洋アクティビティがあります。島を取り囲む穏やかな湾で初心者でも楽しめるメニューが充実しています。

北部には熱帯雨林が広がる自然公園があり、ハイキングやバードウォッチングを楽しめます。滝や川沿いのトレイル、モン・プレー山の絶景も見どころです。

乾季にあたる12〜5月頃が天候が安定してベストシーズンです。雨季の6〜11月はスコールが多いですが、比較的宿泊費が抑えられるメリットもあります。

フランス語圏でありながらクレオール文化やカリブの自然が色濃く残り、食文化や祭り、音楽など本土とは異なる独自の魅力を体験できるのがマルティニークならではの楽しみです。

MAP「マルティニークの首都 - フォール＝ド＝フランス」

マルティニークってどんなところ？

マルティニークは、カリブ海の小アンティル諸島に位置するフランスの海外県であり、豊かな自然と文化が融合した美しい島です。面積は約1,128平方キロメートルで、人口は約37万人（2023年時点）を有します。この島はカリブ海の中心にあるため、観光地としての魅力が高く、毎年多くの旅行者が訪れます。

歴史的には、マルティニークは1493年にクリストファー・コロンブスによって発見され、その後フランスによって植民地化されました。17世紀以来、プランテーション農業が盛んに行われ、特にサトウキビやバナナ、コーヒーなどが栽培されました。これに伴い、アフリカから奴隷が連れてこられ、マルティニークの豊かな多文化社会の基盤が形成されました。今日のマルティニークには、フランス本土の文化とアフリカ、アメリカ先住民、カリブの先住民の影響が色濃く残されています。

地理的には、マルティニークは火山島であり、中央には活火山であるピトン・ドゥ・ラ・フルールがそびえています。この活火山は、最後の大噴火が1902年に起こったことでも知られています。この噴火によって、当時の首都であったサン・ピエールが壊滅的な被害を受け、多くの住民が命を落としました。現在でも、火山活動による自然の影響が強く、温泉や熱帯雨林、美しいビーチなど多様な自然環境を楽しむことができます。

観光スポットとしては、バレ・デ・ザング（L'Anse d'Arlet）やグラン・アンス（Grande Anse）といった美しいビーチがあり、透明度の高い海でダイビングやシュノーケリングを楽しむことができます。また、南部のトロワ・イレ（Trois-Îlets）にはゴルフコースやリゾート施設もあり、観光客に人気です。北部に位置するモレーヌ（Morne Vert）やシャン・ド・マルティニークでは、トレッキングやハイキングが楽しめるため、自然愛好家にも最適の場所です。

文化面では、マルティニークは音楽とダンスが盛んで、特に「ズーク」と呼ばれる音楽スタイルが有名です。ズークは、カリブ音楽のリズムとフランス音楽の影響を受けており、島の祭りやイベントに欠かせない要素となっています。さらに、食文化も多様で、地元の特産物を活かした料理が楽しめます。例えば、アクリ（魚のペーストを揚げたもの）や、カリビアン・カレーが人気です。

マルティニークは、フランスの一部であるため、公式言語はフランス語ですが、クレオール語も一般的に話されています。島の独自の文化やライフスタイルを理解するためには、クレオール語の学びも重要です。

安全面についても、マルティニークは一般的に安全な旅行先とされていますが、観光客は基本的な注意を払う必要があります。街中ではスリや詐欺が報告されることもありますので、注意深く行動することが重要です。

総じて、マルティニークはカリブ海の中でも風光明媚な自然と豊かな文化が融合した魅力的な場所です。ビーチでのんびりしたり、アクティブに探索したり、地元の食や音楽を楽しんだりと、様々な体験が待っています。この美しい島を訪れることで、心に残る思い出を作ることができるでしょう。