平日は買えない！？ノルウェーの超厳しいお酒ルール
ノルウェーでは、アルコールの販売が厳しく規制されています。アルコール度数4.75％以下の飲料（主にビールやサイダー）はスーパーで購入できますが、その販売時間は以下のように制限されています。
- 平日：午後8時まで
- 土曜日：午後6時まで
- 日曜日・祝日：終日販売禁止
さらに、アルコール度数4.7％以上の酒類は、国営の酒類販売店「Vinmonopolet」でのみ購入可能です。しかし、これらの店舗の営業時間も限られており、平日は午後6時まで、土曜日は午後3時まで、日曜日は休業となっています。
この厳しい販売規制により、ノルウェーでは平日にお酒を買う機会が非常に限られているのです。
ノルウェーの禁酒法！歴史が生んだお酒事情とは？
ノルウェーにおける飲酒文化には、歴史的な背景があります。19世紀には、アルコール消費が深刻な社会問題となりました。蒸留酒の生産と消費が急増し、未成年者の泥酔や犯罪率の増加が社会問題化しました。その結果、1917年から1927年にかけて禁酒法が施行されました。
禁酒法の廃止後も、政府はアルコール消費を抑制するために高い酒税を課し、販売規制を強化しました。この影響で、ノルウェーでは伝統的に飲酒に慎重な文化が根付いているのです。
飲んだらアウト！？ノルウェー人が平日に酒を控えるワケ
ノルウェーでは、自己管理と社会的責任感が非常に重視されます。特に、仕事や学業に影響を与えないようにするため、平日の飲酒は控えられる傾向があります。飲酒が原因で仕事のパフォーマンスが低下することは、社会的に許容されにくいのです。
また、ノルウェーでは健康志向が高まりつつあり、アルコールを控えるライフスタイルを選ぶ人が増えています。スポーツやアウトドア活動を好む人々が多いため、二日酔いを避ける目的でも平日の飲酒は敬遠されがちです。
週末は大解放！ノルウェー人の飲酒スタイルとは？
一方で、週末になるとノルウェー人は友人や家族と集まり、飲酒を楽しむことが一般的です。特に若者の間では、「Helgefylla（週末の飲酒）」と呼ばれる習慣があり、週末に一気に大量の酒を飲む傾向が見られます。これは平日に飲酒を控える文化の裏返しとも言えるでしょう。
「Helgefylla（ヘルゲフィラ）」はノルウェー語の言葉で、週末（金曜日）にお酒を買い込んで飲む習慣に関連しているようです。この言葉は文字通り「Helge（週末）+ fylla（飲み会や酔っ払い）」という意味を持ちます。
背景には、ノルウェーの比較的厳しい飲酒規制があり、金曜日になると多くの人が週末用にアルコールを買いに走る文化があるとか。この言葉は一部のノルウェーの人々の日常をユーモラスに表現しているようです。
ノルウェー人が平日にお酒を飲まないのは、驚くほど厳しいアルコール規制、徹底した自己管理意識、そして社会的責任感が影響しています。週末には思い切り飲む文化があるものの、平日は仕事や健康を優先するため、規律を守る生活を送るのが一般的です。
もしノルウェーを訪れるなら、知らずにルールを破ってしまわないよう、これらの文化や規制をしっかり理解しておきましょう！
モロッコ
南アフリカ
日本
大韓民国
中国
ベトナム
トルコ
ドイツ
イタリア
イギリス
ブラジル
アメリカ合衆国
カナダ
オーストラリア