Skip to main content

ガダーミスの旧市街

アフリカ / リビア / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 ガダーミスの旧市街
遺跡名称(英語) Old Town of Ghadamès
国名 リビア
登録区分 文化遺産  危機遺産
登録基準(登録基準とは) (v)
世界遺産登録年 1986年
資産面積 38.4ha

世界遺産「ガダーミスの旧市街」の登録理由や特徴について

ガダメス(Ghadamès)は「砂漠の真珠」として知られ、リビアのオアシスに位置する歴史的な町です。この町は、サハラ砂漠に接する最古の都市の一つであり、伝統的な集落の優れた例として評価されています。ガダメスの建築は、その独特なデザインによって特徴づけられており、特に機能の縦の区分が際立っています。

家屋の構造は多層にわたっており、地上階は食料や水の貯蔵に使用され、ファミリーの生活空間がその上の階に配置されています。また、家々はオーバーハンギングカバーで繋がっており、ほとんど地下ネットワークのような通路を形成しています。この構造は、住民が日差しや砂嵐から守られるように配慮されており、私たちにこの地域での生活の知恵を伝えています。

さらに、最上階には女性専用のオープンエアテラスが設けられ、ここでは彼女たちが日々の作業や休息を楽しむことができます。このように、ガダメスの住居は機能的でありながら、プライバシーにも配慮された設計が施されているのです。

ガダメスの町並みは、白い壁と独特の形状を持つ建物によって形成され、砂漠の風景と見事に調和しています。また、オアシスに囲まれたこの町は、かつての商業活動の要所として、キャラバンが行き交う重要な地点でした。ガダメスは、古代の交易ルートにおける経済的・文化的な中心地として機能し、多くの異文化が交差する場所でもありました。

1986年にユネスコの世界遺産に登録されたガダメスは、その独自の文化遺産と伝統的な建築様式によって、世界中から訪れる観光客を魅了しています。近年、持続可能な観光の観点からもその重要性が見直されており、伝統を守りながら現代に生きる知恵が求められています。ガダメスは、私たちに過去の文明の叡智を教えてくれる貴重な場所であり、オアシスの中で生きる人々の知恵や生活様式を間近で感じることができる貴重な体験が可能です。ガダメスを訪れることで、我々は歴史の中に息づく人々の物語と、彼らが自然と共存する姿を学ぶことができるのです。

「ガダーミスの旧市街」はどこにある?