基本情報
遺跡名称 | グラン・バッサム歴史都市 |
遺跡名称(英語) | Historic Town of Grand-Bassam |
国名 | コートジボワール |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (iii)(iv) |
世界遺産登録年 | 2012年 |
資産面積 | 109.89ha |
世界遺産「グラン・バッサム歴史都市」の登録理由や特徴について
グランバッサムの歴史的町は、コートジボワールの最初の首都であり、19世紀後半から20世紀初頭にかけて開発されたコロニアル町の例として知られています。この町は、商業、行政、ヨーロッパ人およびアフリカ人のための住居を専門とする地区に計画的に分かれています。グランバッサムには、N'zimaというアフリカの漁村があり、機能的な住宅やテラス、庭園といったコロニアル建築が見られます。
この町は、コートジボワールにおける最も重要な港であり、経済および司法の中心でもありました。グランバッサムの歴史は、ヨーロッパ人とアフリカ人との複雑な社会関係や、その後の独立運動の証人でもあります。フランスの交易拠点の活気ある中心地として、グランバッサムはグレートアフリカ、ヨーロッパ、地中海地域から多様な人々を惹きつけてきました。
町には、コロニアル時代の建築が今も多く残されており、特に保存状態が良い建物は観光客にとっての魅力となっています。街の中心部には装飾的なバルコニーを持つ家々や、色彩豊かな市場が広がり、地元の文化が色濃く表現されています。また、目を引くのは、さまざまなアフリカの習慣や伝統、特にN’zima民族の文化が息づく漁村の存在です。これらの要素は、グランバッサムの特異な文化的景観を形成しています。
町の歴史的背景は、コートジボワールの植民地時代の影響を深く受けており、ヨーロッパとの経済的関係や文化交流を通じて、特異な街並みが発展しました。また、グランバッサムは、コートジボワールが独立を果たすまでの過程において非常に重要な役割を果たしてきました。
現在、グランバッサムはUNESCOの世界遺産に登録され、世界的にも注目されています。観光客はその美しいビーチ、独特の文化、歴史的な建物を楽しむことができ、地域経済にも貢献しています。この町は、コートジボワールの歴史や文化を理解するための重要な象徴であり続けています。グランバッサムは、多文化共生の象徴として、訪れる人々に深い印象を与える場所です。
「グラン・バッサム歴史都市」はどこにある?