基本情報
遺跡名称 | テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド |
遺跡名称(英語) | Te Wahipounamu – South West New Zealand |
国名 | ニュージーランド |
登録区分 | 自然遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (vii)(viii)(ix)(x) |
世界遺産登録年 | 1990年 |
資産面積 | 2600000ha |
世界遺産「テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド」の登録理由や特徴について
Te Wahipounamu(テ・ワヒプオナム)は、ニュージーランド南西部に位置する壮大な自然遺産で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。この地域は、氷河時代の繰り返しによって形成されたフィヨルド、岩だらけの海岸、高い崖、湖、滝など、さまざまな美しい景観が広がっています。特にその特異な地形は、自然の力が作り出した息をのむような光景を提供し、訪れる人々を魅了します。
この公園の約3分の2は、南部のブナやポドカープ(針葉樹)が生い茂っており、これらの樹木の中には800年以上の樹齢を持つものも存在します。これらの古木は、地域の生態系の重要な役割を果たしており、多様な動植物の生息地を提供しています。特に、テ・ワヒプオナム地域は、特有の動物たちの宝庫でもあります。
この地域には、世界で唯一の高山オウムである「キア」が生息しています。キアは遊び好きで好奇心旺盛な性格を持ち、登山者や訪問者にしばしば姿を見せます。さらに、この公園には絶滅危惧種である「タカヘ」という、飛ぶことができない大型の鳥も存在します。タカヘは、その独特な姿と生態から保護活動が行われており、地元の人々との共存のシンボルでもあります。
Te Wahipounamuは、冒険心を抱く旅行者や自然愛好者にとって、特別な目的地となっています。この地域を訪れることで、訪問者はその壮大な景観や珍しい動物たちを間近で体験することができ、また、文化的な側面でも先住民族マオリとのつながりを学ぶことができます。マオリの人々は、この土地に特別な意味を見出し、自然との調和を重視しています。
さらに、Te Wahipounamuはトレッキングシーズンが盛んで、特に「ミルフォードトラック」などのトレッキングコースは有名です。これらのコースは、手つかずの自然を満喫できる絶好の機会を提供しており、多くの観光客が訪れます。
Te Wahipounamuは、その自然美と生態系の多様性を保護し、次世代に引き継ぐための重要な場所です。訪れる価値のあるこの魅力的な地域は、ニュージーランドの自然の驚異を体感する素晴らしい機会を提供してくれます。
「テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド」はどこにある?