基本情報
遺跡名称 | スライマン-トー聖山 |
遺跡名称(英語) | Sulaiman-Too Sacred Mountain |
国名 | キルギスタン |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (iii)(vi) |
世界遺産登録年 | 2009年 |
資産面積 | 112ha |
世界遺産「スライマン-トー聖山」の登録理由や特徴について
スラマン・トゥー聖山(Sulaiman-Too Sacred Mountain)は、キルギスのフェルガナ渓谷にそびえ立ち、オシュ市の背景を形成しています。この山は中央アジアのシルクロードの重要な交差点に位置し、1,500年以上にわたり旅人たちにとって神聖な山として崇められてきました。スラマン・トゥーは、5つのピークとそれに続く斜面を持ち、古代の礼拝所や岩刻画が描かれた洞窟が点在しています。また、16世紀に再建された2つのモスクもこの地に存在します。
この地域には、これまでに101の岩刻画があり、人間や動物、幾何学的な形を表現したものがあります。また、17の礼拝所が現存しており、現在も使用されている場所が存在します。これらの場所は山のピークを散策することでアクセスすることができ、礼拝所は多くが歴史的な背景を持つものです。
スラマン・トゥーは、流産や頭痛、腰痛に対する癒しを求める人々に崇められ、長寿の祝福を授ける場所とされています。この山の崇拝は、イスラム教以前の信仰とイスラム教の信仰が交じり合っており、数千年にわたる人々の敬意を集めています。スラマン・トゥーは中央アジアにおける最も完全な神聖な山の例を示すと考えられており、その文化的・歴史的重要性は非常に高いものです。
ユネスコの世界遺産にも登録されており、訪れる人々はその深い精神的な影響と美しい自然景観を体験することができます。スラマン・トゥーは、単なる観光地ではなく、地域の人々にとっての精神的な拠り所であり続けています。これにより、スラマン・トゥーは文化遺産としての地位を揺るぎないものとし、訪れる全ての人々に感銘を与える場所となっています。
「スライマン-トー聖山」はどこにある?