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ブトリント

ヨーロッパ / アルバニア / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 ブトリント
遺跡名称(英語) Butrint
国名 アルバニア
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (iii)
世界遺産登録年 1992年

世界遺産「ブトリント」の登録理由や特徴について

ブトリント(Butrint)は、アルバニア南部に位置する歴史的な遺跡で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。この場所は、先史時代から人々に住まわれてきた歴史を持ち、古代ギリシャの植民地、ローマの都市、そしてビショップの所在地として栄えてきました。ブトリントは、栄光の時代を迎えたビザンティンの支配下では特に重要な都市となりました。

この遺跡の特筆すべき点は、様々な時代の遺構が集まっていることです。古代ギリシャ時代には、都市が形成され、神殿や公衆浴場などが建設されました。ローマ時代には繁栄を迎え、さらなる拡張が行われました。市街地には劇場や、壮大なモザイクを持つ家々が存在し、当時の人々の生活の一端を伺い知ることができます。

ビザンティン時代には、宗教的な重要性を持つ都市へと成長し、いくつかのビショップ座が設置されましたが、その後はヴェネツィア人の短期間の占領を経て、中世の終わり頃には湿地が形成され、人々はこの地を離れることになりました。自然の変化により都市が衰退した結果、今では貴重な考古学的遺跡として保存されています。

現在のブトリント遺跡は、各時代の発展を示す素晴らしい遺構の宝庫となっており、観光客にとっても魅力的な場所です。遺跡の中には、美しい風景に囲まれた劇場や、ローマのバシリカが残っており、訪れる人々に深い感動を与えます。また、周囲の自然環境も美しく、湿地帯に面した地形は生態系の豊かさを賄っています。

並行して進められている保護活動によって、これらの文化遺産が次世代に引き継がれることが期待されています。ブトリントは、歴史、文化、そして自然の美しさが融合した場所であり、多くの人々がその魅力に引き寄せられています。訪問者は、単なる観光地以上のものを感じることができるでしょう。この貴重な歴史の証人であるブトリントは、アルバニアのみならず、世界全体の文化遺産としての重要な役割を果たしています。

「ブトリント」はどこにある?