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サンマリノ

San Marino

サンマリノ共和国(San Marino)は、イタリア半島内陸部に位置する世界で最も古い独立国の一つであり、国土面積はわずか61.2平方キロメートルです。南にアドリア海を望み、周囲はイタリアのエミリア=ロマーナ州およびマルケ州に囲まれています。この小さな国は、標高739メートルのティターノ山の頂上にある中世の城塞都市であるサンマリノ市を中心に成り立っています。 サンマリノの...もっと見る

サンマリノ」基本情報

正式名称 サンマリノ共和国
英語名 San Marino
首都 サンマリノ(San Marino)
公用語 イタリア語
地域 ヨーロッパ /南ヨーロッパ
通貨 ユーロ(€)
パスポート
総人口  3万人
平均年齢  47.393歳
国内総生産(GDP)  17億8,071万7,786ドル
国民総所得(GNI)  16億2,281万6,224ドル
一人当たりGDP  52,903 ドル
一人当たりGNI  48,212 ドル
面積 60 ㎢
人口密度 552.992人/㎢

サンマリノ」の年齢層別人口

サンマリノ」人口統計情報

総人口 33,733人
男性人口 16,584人
女性人口 17,148人
人口変化 -251人
人口増加率 -0.744% -
出生数 200人
平均出産年齢 32.848歳
平均寿命 85.706歳
男性平均寿命 84.206歳
女性平均寿命 87.100歳
総死亡者数 270人
純移民数 -190人

サンマリノの豆知識?

はい。サンマリノ共和国の面積はおよそ61平方キロメートルで、国際的に認められている国としては世界で5番目に小さい国とされています。

伝説では301年に聖マリノがこの地を建国したとされ、16世紀から17世紀にかけて制定された法体系が今も基本法として機能しているため、世界最古の共和国といわれています。

周囲をイタリアに囲まれているため、最寄りの都市リミニからバスや車で訪れるのが一般的です。空港はなく、鉄道も直接は乗り入れていないので、イタリアからの陸路が主なアクセス手段になります。

その通りです。地理的にも文化的にもイタリアとのつながりが強く、公用語としてイタリア語が使われています。

ユーロを公式通貨として使用しています。EUには加盟していませんが、イタリアと周辺諸国との取り決めによりユーロが流通しています。

はい。サンマリノは「執政委員(カピターニ・レジェンティ)」と呼ばれる2人の共同国家元首を置き、半年ごとに選出・交代する独特の政治制度を持っています。

首都はサンマリノ市で、中世の街並みが残る観光拠点です。一方、最大の人口を持つ自治体はセルラヴァッレで、こちらは商業や工業が集積しています。

観光業や金融業、伝統的に陶器や織物などの軽工業が中心です。周囲をイタリアに囲まれている地理的特性から、多くの観光客が訪れます。

はい。サンマリノの歴史地区とティターノ山は2008年にユネスコ世界文化遺産に登録され、美しい城壁や要塞が見どころになっています。

グアイタ、チェスタ、モンターレという三つの中世の塔で、ティターノ山の山頂沿いに建てられています。サンマリノを象徴する観光名所で、それぞれの塔からは素晴らしい景観が楽しめます。

サンマリノの国旗は白と青の横二色旗で、中央には国章が描かれています。白は平和、青は自由を象徴し、国章には三つの塔と「自由」を意味するラテン語で「LIBERTAS」の文字が入っています。

イタリアと似た料理が多いですが、地元のワインや、伝統的なお菓子「トルタ・トレ・モンティ」などのスイーツが有名です。

イタリアと通貨協定を結んでおり、独自にユーロ硬貨も発行しています。EU非加盟国ですが、特例的にユーロ圏との通貨協力関係を築いているためです。

推計ではおよそ3万3千人ほどで、小国ながら高い生活水準と長い平均寿命を誇る国としても知られています。

建国当初から宗教的迫害や支配からの自由を守ることが理念とされてきたためで、国章にも「LIBERTAS(自由)」の文字を掲げ、サンマリノの精神的支柱となっています。

MAP「サンマリノの首都 - サンマリノ」

サンマリノってどんなところ?

サンマリノ共和国(San Marino)は、イタリア半島内陸部に位置する世界で最も古い独立国の一つであり、国土面積はわずか61.2平方キロメートルです。南にアドリア海を望み、周囲はイタリアのエミリア=ロマーナ州およびマルケ州に囲まれています。この小さな国は、標高739メートルのティターノ山の頂上にある中世の城塞都市であるサンマリノ市を中心に成り立っています。

サンマリノの歴史は、紀元301年にさかのぼると言われています。伝説によれば、キリスト教徒の石工マリヌスがこの地に避難し、後にここでコミュニティを築いたことが起源であるとされています。サンマリノは独立を維持し続け、長い間周囲の国家に翻弄されながらも、自らの政治体制と文化を守り続けてきました。1830年代には、サンマリノはまだ城塞としての姿を保っており、周囲の田舎との農業や商業で成り立っていました。1861年にはイタリア王国が成立した際にも、サンマリノはその独立を保つことに成功しました。

国の政治体制は、立憲共和国であり二院制の議会を持っています。特に注目すべきは、政府の最高執行機関である「キャプターネ」の制度です。年に2回、2人のキャプターネが選出され、国の政治を統率します。サンマリノでは、国民が直接参加する民主的なプロセスが重視されています。

サンマリノの文化は、イタリアの影響を色濃く受けており、その建築、料理、音楽など様々な分野で独自の特色を持っています。特に、サンマリノ市内には美しい歴史的建造物が多く、世界遺産にも登録されています。例として、三つの塔(ガイータ、チェッタ、モンターレ)が挙げられ、これらは国の象徴となっています。

食文化においても、サンマリノは豊かで多様性があります。地元の食材を利用した郷土料理が特徴で、特にパスタ料理や肉料理が人気です。また、ワインも重要で、サンマリノでは地元で生産されるワインが多くのレストランで楽しむことができます。

経済的には、観光業が重要な柱となっており、毎年多くの観光客が訪れます。また、スタンプやコイン、特産品が国の収入源の一部を担っています。サンマリノは、独特の税制を用意しており、これが多くの外国企業の誘致にも貢献しています。

サンマリノはその小さな国土にもかかわらず、豊かな文化的背景と独自の歴史を持っています。そして、長い間続いてきた独立性が、現在の国民意識やアイデンティティに深く影響を及ぼしています。観光客にとっては、サンマリノは美しい景観と歴史的な価値を持つ魅力的な目的地であり、訪れることでその独自の文化や歴史を体験することができます。