モルドバ

Republic of Moldova

「モルドバ」基本情報

正式名称	モルドバ共和国
英語名	Republic of Moldova
首都	キシナウ（Chisinau）
公用語	ウクライナ語、ガガウズ語、モルドバ語、ロシア語
地域	ヨーロッパ /東ヨーロッパ
通貨	モルドバ・レウ（L）
パスポート
総人口	306万人
平均年齢	37.754歳
国内総生産(GDP)	145億1,049万971ドル
国民総所得(GNI)	145億7,640万7,738ドル
一人当たりGDP	4,433 ドル
一人当たりGNI	4,454 ドル
面積	32,970 ㎢
人口密度	93.275人/㎢
CO2総排出量	9,253,730トン
一人当たりCO2排出量	3.00トン

「モルドバ」直近20年間人口推移

「モルドバ」の年齢層別人口

「モルドバ」人口統計情報

総人口	306万人
男性人口	141万人
女性人口	165万人
人口変化	-27,308人
人口増加率	-0.890%	-
出生数	32,986人
平均出産年齢	27.991歳
平均寿命	71.198歳
男性平均寿命	66.568歳
女性平均寿命	75.535歳
総死亡者数	41,730人
純移民数	-18,570人

モルドバの豆知識？

「モルドバ」の名は中世にこの地域を支配した公の伝説と関連しています。モルドバ川付近を治めていた公が飼い犬の名「モルダ」に由来すると言われ、その川にちなんで地域が「モルドバ」と呼ばれるようになったと伝えられています。

首都はキーシナウ（Chișinău）です。東欧屈指の歴史ある都市のひとつで、政治や文化の中心地となっています。

現在の公用語はルーマニア語（モルドバでは「モルドバ語」と呼ばれることもあります）です。旧ソ連時代の影響もあり、ロシア語を話せる人も多くいます。

はい。本国はブドウ栽培に適した気候と土壌があり、質の高いワインの産地として知られています。特に、ヨーロッパ最大級のワイン貯蔵庫やワインセラーが存在することで有名です。

GDPなどの経済指標で見ると、ヨーロッパ諸国の中で低い水準にあるため、しばしばそう呼ばれています。ただし、ワイン産業などを中心に経済発展を目指している面もあります。

モルドバは1940年に旧ソ連に編入され、モルダビア・ソビエト社会主義共和国となりました。1991年のソ連崩壊に伴い、同年8月27日に独立を宣言して現在の共和国となりました。

代表的な料理に「ママリーガ（Mămăligă）」があります。これはトウモロコシの粉を煮詰めて作る伝統的な主食で、チーズやサワークリームなどを添えて食べるのが一般的です。

モルドバはルーマニアとウクライナに囲まれており、黒海には直接面していない内陸国です。

通貨はモルドバ・レウ（Moldovan Leu）です。複数形はレイ（Lei）と呼ばれています。

はい。沿ドニエストル（トランスニストリア）と呼ばれる地域が事実上の分離独立状態となっていますが、国際的には承認されていません。モルドバ東部のドニエストル川沿いに位置します。

「ミレシュティ・ミチ（Mileștii Mici）」は世界最大級のワインコレクションを誇るワインセラーで、ギネス世界記録にも登録されたことがあります。広大な地下トンネルには数百万本ものワインが貯蔵されています。

モルドバ人はルーマニア人と同じルーツと言われ、言語もほぼ同じです。宗教や伝統行事も共通点が多く、歴史的に深い繋がりがあります。

旧ソ連時代の建築やモニュメント、ロシア語教育などの影響は今も多く見受けられます。一方で、EUとの連携を強化する動きも活発になっています。

国土の大部分は平原や丘陵地帯で、穏やかな気候を活かしてブドウ栽培や農業が盛んです。多くの川が国土を潤し、古くから農耕に適した環境が整っています。

ヨーロッパの中では比較的訪問者が少ない国ですが、ワインツーリズムや田園風景、歴史深い修道院など隠れた魅力があり、近年は少しずつ観光客が増えています。

MAP「モルドバの首都 - キシナウ」

モルドバってどんなところ？

モルドバ共和国（Republic of Moldova）は、東ヨーロッパに位置する内陸国です。西側はルーマニア、東側はウクライナに接しており、その地理的位置から特異な文化や歴史を持っています。モルドバは、面積が約33,851平方キロメートルと小さな国ですが、その豊かな自然景観や独自の伝統が旅行者を引き寄せています。

モルドバの首都はキシナウ（Chișinău）で、国の政治、経済、文化の中心地です。キシナウは、広大な公園や広場、歴史的な建造物が点在する美しい都市です。特に、「大統領官邸」や「国立美術館」などアートや文化に触れられるスポットが多く、訪れる価値があります。

モルドバの歴史は複雑で、何世紀にもわたって様々な帝国の支配を受けてきました。19世紀にはロシア帝国の一部となり、その後、1918年にはルーマニアに統合されました。第二次世界大戦後、モルドバはソビエト連邦に組み込まれ、1991年に独立を果たしました。この独立によって、モルドバは民主主義への移行を図る機会を得ましたが、経済的な課題や政治的な不安定さに直面しています。

国民の大部分はモルドバ人であり、ルーマニア語が公用語として使用されています。文化的には、モルドバはルーマニアと多くの共通点を持ちながらも、オスマン帝国やロシアの影響を受けた独自の特色を持っています。特に、フォーク音楽や民族衣装、伝統的な料理などは、モルドバのアイデンティティとして根付いています。

モルドバの料理は新鮮な食材を使い、家庭的で温かみがあります。代表的な料理には「ママリガ」と呼ばれるコーンミールのポリッジや、多様な野菜や肉を使った「サルマレ」などがあります。また、モルドバはワイン生産で知られており、国には多くのワイナリーが点在しています。モルドバワインは、特にフルーティーで香り高いものが多く、国際的な評価を受けています。

近年、モルドバは政治的安定を追求しており、欧州連合（EU）との関係を深めるための努力を続けています。しかし、東部にあるトランスニストリア（Transnistria）という地域は未承認の共和国であり、この地域を巡る政治的な緊張が国内の議論を呼んでいます。

観光においては、モルドバには自然や文化の魅力が豊富です。美しい緑の丘や河川、地下に広がるワインカーブなど、訪れる人々を魅了するスポットが多数存在します。また、歴史的な教会や修道院も多く、その中でも「オクナ・セクリニネイ教会」や「クリャンタの修道院」は特に有名です。

モルドバは人々の温かさやおもてなしの精神で知られ、訪れる人々に深い感動を与えるでしょう。この国の豊かな文化と歴史、自然の美しさをぜひ体験してみてください。モルドバは、一見地味に思えるかもしれませんが、その中に秘められた魅力と宝物を探求するには、訪れる価値のある素晴らしい場所です。