オーストリア

Austria

「オーストリア」基本情報

正式名称	オーストリア共和国
英語名	Austria
首都	ウィーン（Vienna）
公用語	ドイツ語
国歌	山岳の国、大河の国（Land der Berge, Land am Strome）
地域	ヨーロッパ /西ヨーロッパ
通貨	ユーロ（€）
パスポート
総人口	913万人
平均年齢	43.086歳
国内総生産(GDP)	4,703億217万937ドル
国民総所得(GNI)	4,699億9,705万4,457ドル
一人当たりGDP	52,609 ドル
一人当たりGNI	52,575 ドル
面積	82,520 ㎢
人口密度	110.646人/㎢
CO2総排出量	93,189,101トン
一人当たりCO2排出量	10.46トン

「オーストリア」直近20年間人口推移

「オーストリア」の年齢層別人口

「オーストリア」人口統計情報

総人口	913万人
男性人口	449万人
女性人口	463万人
人口変化	-11,348人
人口増加率	-0.124%	-
出生数	77,054人
平均出産年齢	31.167歳
平均寿命	81.956歳
男性平均寿命	79.543歳
女性平均寿命	84.319歳
総死亡者数	93,223人
純移民数	4,819人

オーストリアの豆知識？

ドイツ語では「オーストリア」は「Österreich（エスターライヒ）」といい、「東の国」や「東の王国」を意味しています。これは神聖ローマ帝国の東の地域を治めていた時代から使われていた呼び名です。

ウィーンは、ハプスブルク家が栄えた時代に宮廷音楽が盛んになり、モーツァルトやヨハン・シュトラウスなど多くの音楽家が活躍しました。またウィーン国立歌劇場など大規模な音楽施設が築かれ、音楽文化が大きく発展したのです。

シュテファン大聖堂は、ウィーンのシンボルであり、約700年の歴史を持つゴシック建築の名作だからです。そのカラフルな屋根と高さ約137mの塔は、ヨーロッパでも屈指の美しい大聖堂として知られています。

はい。ウィーンにある「シェーンブルン動物園」は1752年にハプスブルク家の皇帝フランツ1世によって開園された、現存する世界最古の動物園として知られています。

伝説によると、12世紀末の戦いでオーストリア公レオポルト5世の白いベルトの範囲だけが血に染まらず、赤白赤の模様が残ったことに由来するとされています。この逸話から生まれた赤白赤の配色が国旗に採用されました。

オーストリアの国土のおよそ6割以上がアルプス山脈に含まれます。冬のスキー観光はもちろん、美しい山岳リゾートやハイキングなど一年中自然を楽しめる国です。

ウィーンの“プラーター公園”にある観覧車「ウィナー・リースェンラート（Wiener Riesenrad）」は1897年に建設された、世界最古級の観覧車のひとつです。現在も動態保存され、ウィーンの象徴的存在になっています。

アプフェルシュトゥルーデルは、薄く伸ばした生地でリンゴやレーズン、砂糖やシナモンなどを包んで焼いた、巻き菓子の一種です。甘く香ばしいリンゴの風味が特徴で、カフェやお土産店などで親しまれています。

ウィーンでは17世紀末にオスマン帝国軍の包囲を受けた際、撤退時に残されていたコーヒー豆を利用したのがカフェ文化の始まりと言われています。その後、独自のコーヒーハウス文化が花開き、現在も市民の社交や文化交流の場として親しまれています。

ヨハン・シュトラウス2世は「美しく青きドナウ」や「ウィーン気質」など優雅なワルツを多く作曲し、ウィーンの社交界やヨーロッパ全体でワルツブームを巻き起こしました。その功績から「ワルツの王」と称えられたのです。

代表的なものとしては、薄く叩いた子牛肉を衣で揚げた「ウィーナー・シュニッツェル」が有名です。レモンを絞りかけたり、ジャガイモの付け合わせと一緒に食べるのが定番スタイルです。

首都ウィーンの歴史地区や、バロック様式の修道院建築が有名な「メルク修道院」、そして神秘的な景観が広がる「ハルシュタット」などがユネスコ世界遺産として知られています。

オーストリアは海こそありませんが、アルプス山脈の絶景、歴史ある街並み、音楽・芸術文化など多彩な魅力に富んでいます。四季ごとにスキーやハイキング、音楽祭などが開催され、多くの観光客を惹きつけます。

ハプスブルク家は15世紀から長く中央ヨーロッパを支配し、ウィーンを拠点に華やかな宮廷文化を築き上げました。芸術家の保護や建築物の整備などで、現在のオーストリア文化や歴史的建造物に大きな遺産を残しています。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による「ニューイヤーコンサート」がとくに有名です。毎年1月1日にウィーン楽友協会で開催され、世界中にテレビ放映されることで、多くの人々が新年を音楽とともに祝います。

MAP「オーストリアの首都 - ウィーン」

オーストリアってどんなところ？

オーストリア共和国（Österreich）は中央ヨーロッパに位置する内陸国で、美しいアルプス山脈と豊かな文化遺産で知られています。この国は、北にチェコとドイツ、東にハンガリーとスロバキア、南にスロベニアとイタリア、西にスイスとリヒテンシュタインに接しています。オーストリアの首都はウィーンで、世界的に有名な音楽の都として知られています。

オーストリアの歴史は古く、かつてはハプスブルク帝国の中心地であり、長い間ヨーロッパの大国の一つとして存在していました。第一次世界大戦後、オーストリアは独立国家として再構築され、スイスと同じように中立政策を採用しています。これにより、オーストリアは冷戦時代にも平和を維持し、国際的な舞台での重要な役割を果たしました。

オーストリアは、その美しい風景だけでなく、文化的な魅力でも名高い国です。特にウィーンは、音楽、芸術、文学の中心地として、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスといった偉大な作曲家たちの故郷です。ウィーン楽派の作品が数多く生まれたこの都市では、オペラやクラシック音楽のコンサートが盛んに行われ、多くの観光客が訪れます。

オーストリアの風景も魅力的で、特にアルプス山脈は登山やスキーを楽しむ人々にとってのメッカです。国土の約60%が山岳地帯であり、冬にはスキーリゾートが賑わい、夏にはハイキングやマウンテンバイクなどのアウトドア活動が人気です。また、湖や川も多く、大自然と調和した美しい景観を楽しむことができます。

オーストリアの食文化も豊かで、地元のグルメにはザッハートルテやウィンナーシュニッツェルなどがあります。特にザッハートルテは、ウィーンを代表するチョコレートケーキとして世界中に知られています。このような美味しい料理は、オーストリアのカフェ文化とも相まって、訪れる人々に忘れがたい体験を提供しています。

教育や医療制度も整っており、高い水準の生活環境が整っています。オーストリアの大学は、特に音楽や美術の分野で評価が高く、多くの留学生が学びに訪れています。また、医療制度はユニバーサルヘルスケアを採用しており、全国民に質の高い医療サービスが提供されています。

オーストリアはまた、環境保護にも熱心で、再生可能エネルギーの利用や持続可能な開発に取り組んでいます。国全体で美しい自然環境を守るための施策が取られており、エコロジカルな生活スタイルを推奨しています。

政治体制は議会制民主主義であり、欧州連合（EU）のメンバー国でもあります。オーストリアはその地理的位置から、異なる文化や国々との架け橋となりながら、国際的な協力にも積極的です。

このように、オーストリアは歴史、文化、自然、食、そして人々の生活が調和した魅力的な国です。訪れる人々は、豊かな体験を得られることは間違いなく、この国の特別な魅力を実感できるでしょう。旅行者や留学生にとって、オーストリアは心に残る素晴らしい場所です。