ナウル

Nauru

「ナウル」基本情報

正式名称	ナウル共和国
英語名	Nauru
首都	ヤレン（Yaren）
公用語	英語（イギリス英語）、ナウル語
地域	オセアニア /ミクロネシア
通貨	オーストラリア・ドル（$）
パスポート
総人口	1万人
平均年齢	20.434歳
国内総生産(GDP)	1億4,795万2,220ドル
国民総所得(GNI)	2億1,762万3,444ドル
一人当たりGDP	11,679 ドル
一人当たりGNI	17,179 ドル
面積	20 ㎢
人口密度	593.750人/㎢
CO2総排出量	60,174トン
一人当たりCO2排出量	4.89トン

「ナウル」直近20年間人口推移

「ナウル」の年齢層別人口

「ナウル」人口統計情報

総人口	11,875人
男性人口	6,048人
女性人口	5,827人
人口変化	+60人
人口増加率	+0.505%	-
出生数	303人
平均出産年齢	27.149歳
平均寿命	62.109歳
男性平均寿命	60.281歳
女性平均寿命	64.003歳
総死亡者数	89人
純移民数	-148人

ナウルの豆知識？

ナウルは面積約21平方キロメートルで、バチカン市国、モナコに次いで世界で3番目に小さい国と言われています。

ナウルには正式な首都がなく、政府機関が集まるヤレン地区が実質的な行政の中心地となっています。

ナウルは昔「Pleasant Island（悦ばしき島）」と呼ばれており、20世紀初頭の豊かな自然と比較的平和な社会からその名が広まりました。

豊富なリン鉱石資源が経済を支え、一時期は国民一人当たりのGDPが世界一とも言われたほど裕福になった時期がありました。

リン鉱石の乱掘によって国の財政は潤いましたが、島の中央部は大規模に掘削され、環境破壊や資源の枯渇が深刻な問題となっています。

島の周囲をぐるりと巡る環状道路はおよそ19kmで、車でゆっくり移動しても1時間もかからずに一周できます。

資源利益による食生活の変化や輸入食品の増加などが原因で、肥満や糖尿病を含む生活習慣病が高い割合でみられるようになりました。

ナウルは1968年1月31日にイギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどによる委任統治から独立を果たしました。

公用語はナウル語と英語です。英語はビジネスや公的手続きなどで広く使用されます。

リン鉱石資源の減少により経済が大きく落ち込み、観光や金融サービスなどの新たな収入源を模索しています。

世界でも有数の「訪問者が少ない国」として知られ、観光産業は非常に小規模です。事前のビザ取得など渡航手続きも比較的厳格です。

大型商業施設やレジャー施設はほとんどなく、海岸沿いのアウトドアレジャーや小規模な商店が中心となっています。

リン鉱石採掘で内陸部が大きく損なわれましたが、沿岸部にかけてはサンゴ礁や海洋生物の観察ができるエリアも存在します。

島の内陸部（採掘区域）が高台になっていますが、標高は70メートル前後で、海抜はあまり高くありません。

わずか21平方キロメートルの島を歩いたり自転車でまわったりすることができ、素朴な島国の文化や暮らしを直に体験できるのがナウルの大きな魅力です。

MAP「ナウルの首都 - ヤレン」

ナウルってどんなところ？

ナウル共和国（Nauru）は、南太平洋に位置する小さな島国であり、世界で最も小さな独立国家の一つです。国土面積は約21平方キロメートルで、人口は約1万人程度と非常に少なく、周囲の海に囲まれた環境から独自の文化と歴史を築いてきました。ナウルは、オセアニア地域に位置し、近隣の国々にはグアムやマーシャル諸島があります。

この国は、19世紀中頃にヨーロッパの探検家によって発見され、その後、ドイツ、イギリス、日本などの国々による植民地支配を受けました。1899年にドイツの植民地となった後、第一次世界大戦の結果、オーストラリアが管理する地域となり、さらに第二次世界大戦中には日本軍の占領を受けました。1947年には国連の信託統治領となり、1968年に独立を果たしました。

ナウルの経済は、歴史的にリン酸塩採掘に依存してきました。島内には豊富なリン酸塩鉱石が埋蔵されており、20世紀の半ばには経済的な繁栄を享受しました。しかし、鉱山資源の枯渇に伴い、経済は厳しい状況に直面しています。そのため、ナウルは近年、観光業や金融サービスに頼るようになり、外部からの援助も受けています。また、ナウルの政府は、外国の投資を呼び込むための努力を続けており、特に国際的なビジネスのハブとしての発展を目指しています。

ナウルの文化は、多様な民族背景を反映しており、主にミクロネシア系とポリネシア系の人々が住んでいます。ナウル語が公用語として使用されていますが、英語も広く通用しています。伝統的な生活様式や祭り、歌、舞踊は、現在でもコミュニティの重要な一部を形成しており、特に家族や共同体の絆が深いことが特徴です。

ナウルの自然環境は、独特で美しいビーチ、サンゴ礁、そして内陸部には熱帯森林が広がっています。豊かな生物多様性を持つこの島は、釣りやダイビング、また独特の自然景観を楽しむための観光地としても知られています。ただし、環境問題も抱えており、過剰な採掘活動による土地の劣化や、気候変動の影響が懸念されています。

国際関係においては、ナウルは国際連合の加盟国であり、太平洋諸島フォーラムやその他の地域機関でも活発に活動しています。外交政策では、特に環境問題や人権問題に関心を持っており、南太平洋地域での協力を重視しています。

ナウルは独特の魅力を持つ国で、その自然美や文化的な richnessは多くの訪問者を惹きつける要因となっています。小さいながらも強いコミュニティの絆や、美しい海岸線、技術革新に挑む姿勢は、今後の発展を期待させるものです。ナウルは、過去の栄光を経て新たな道を模索する小さな国として、訪れる人々に深い印象を与えています。