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自由への賛歌

Hymn to Liberty

■ギリシャ国歌について
ギリシャの国歌「自由への賛歌」(Hymn to Liberty)は、ディオニシオス・ソロモス(Dionysios Solomos)によって1823年に書かれ、ニコラオス・マントザロス(Nikolaos Mantzaros)が作曲しました。この詩は158節からなる長編詩であり、ギリシャ独立戦争(1821-1829)を称えるものです。国歌としては、そのうちの最初の2節が歌われます。

歌詞は、自由のために戦うギリシャ人の勇気と愛国心を讃えるものであり、オスマン帝国からの独立を目指すギリシャ人の精神を表現しています。特に、「おお、自由よ、汝を知る」という冒頭の言葉は、ギリシャの自由と独立への渇望を象徴しています。

「自由への賛歌」は1865年にギリシャの国歌として正式に採用されました。その後、1966年にキプロスの国歌としても採用され、現在でも両国で歌われています。ギリシャ国内外での重要な式典やスポーツイベントで演奏され、ギリシャの歴史と文化を尊重する象徴として広く認識されています。

この国歌は、ギリシャのアイデンティティと誇りを強調し、過去の苦難と勝利を記念しながら、未来への希望を抱くものです。ギリシャ人にとって、この国歌は単なる音楽ではなく、自由と独立のために戦った祖先たちへの敬意と感謝を表現する大切なシンボルです。

■歌詞(ギリシア文字)
Σε γνωρίζω από την κόψη
Του σπαθιού την τρομερή,
Σε γνωρίζω από την όψη,
Που με βιά μετράει τη γη.

Απ’ τα κόκκαλα βγαλμένη
Των Ελλήνων τα ιερά,
Και σαν πρώτα ανδρειωμένη,
Χαίρε, ω χαίρε, ελευθεριά!


■歌詞(英語)
We knew thee of old,
O, divinely restored,
By the lights of thine eyes,
And the light of thy Sword.

From the graves of our slain,
Shall thy valor prevail,
as we greet thee again,
Hail, Liberty! Hail!


■歌詞(翻訳)
我らは古の汝を知った
おお、神々しく復古したもの
汝の目の光より、
そして汝の剣の輝きより現れたもの。

我らの亡き先人の霊廟より生れ出る
汝の勇気よ、勝利したまえ
我らが再び汝を叫ぶとき
万歳、自由!万歳!